ラビたんとユウの
=夏休み旅行日記= 2008・August・SUMMER
Part Ⅱ
アイツの心臓の音・・・・凄く心地よくて落ち着く・・・・
もう少しコイツの心臓の音を聴いていたかったが、夕飯の時間だ。
俺たちは急いで服を着て、1階のレストランに向かった。
昨日と同じくテーブルには食事の用意が出来ていた。
ラビはテーブルに着くと「また夕飯前にユウを食べちゃったさ~」と言い出すから
吹き出したぜ。
昨日と同じ言葉を返してやろうと思ったがやめた。
「俺もお前をたらふく食ってメシ食えっかな?」
俺たちはレストラン中に聞こえるくらい大きな声で笑ってしまった。
夕飯後、浜に散歩に出かけた。
夕飯を食べた後、浜に散歩に行こうとユウが言い出した。
花火もする?って聞いたら、今晩はオレとゆっくり夜の海を見たいって言うんさ。
浜に座って海を眺める。
夜の海はなんか薄気味悪いさ・・・身体ごと吸い込まれそうになるよ・・・
ユウといろんな話ししたさ。馬鹿っぽい事も、真面目な事も・・・
そして、お互いの気持ちも・・・
オレ、ユウの全てを受け止める、ユウの全てを愛していくって言ったんさ。
ユウも同じ事言ってくれたさ。
オレは本当に幸せ者だと思った。ってかやっと幸せを掴んだ気がしたさ。
空を仰いだら、満天の星に驚いたさっ!
この満天の星に誓うさ。
ユウを大切にしていくって・・・
神さま・・・ユウに巡り会わせてくれてありがとさっ!
浜から早めに宿に戻った俺達は風呂に入った。
今日はちゃんと風呂に入ろうとラビは言うが、ちゃんとって何だよ・・・
確かに昨日は湯船の中でアイツに抱かれたけど、俺はちっとも気にしてねぇのに。
でも、今日の風呂もなかなかヘヴィだったぜ。
お互いの髪と背中を洗いっこしてからシャワーの掛け合いをしたんだ。
どんどん湯の温度を上げていくから、最後にラビは悲鳴を上げたぜ。
アイツ、ホントに熱いのダメだな。アイツ自体熱いくせによ。
え?ラビが風呂に入るときは眼帯を外すのかって?
あぁ・・・少なくとも俺と一緒の時は外して入るな。
後は知らんが・・・
もう、まいったさ!
風呂の時、ユウとシャワーの掛け合いして熱いのなんのって!
ユウったらすっげー熱いお湯を掛けてくるんさ。
火傷したらどーすんのっ!
でも、あんなに大笑いしてるユウをみてるとウレシイ気持ちになるねv
ユウの笑顔を見られるのなら、痛くても熱くても我慢するさ!
ユウは少し湯船に浸かりたいって言うから、オレは先に部屋に戻ったさ。
明日帰るから荷物を少しまとめたけど、それでもまだユウは戻ってこない。
仕方がないからベットで横になって本を読んでたら、やっとユウが戻ってきたさ。
荷物をまとめておいた礼を言われたけど、
そんな事いいからユウちゃん、早くこっち来てさっ!
明日はもう帰る日なんだよな・・・
風呂から上がったら、朝慌てないよう荷物をまとめておこうと思いながら
部屋に戻ったら、もうラビがやってくれてた。
冷蔵庫からサイダーを出して、飲みながら髪を乾かしたが、
完全には乾かねぇな。
ラビの方をみるとベッドで身動きせず本を読んでいる。
時計は11時を少し過ぎていた。
ベッドに行きラビの隣りに横になると、ラビは本を閉じ身体を俺の方に向け
肩肘をつき、もう片方の手で俺の髪を撫で始めた。
(旅行に)来てよかったかと聞いてくるラビに最高という言葉を俺は使ったぜ。
それからはラビに唇を塞がれて、何も言えなくなったぜ。
もう、明日は帰る日なんてつまらないさ・・・
でもユウが最高だって言ってくれたから、来てよかったさv
ベッドで本を読んでたら、ユウがベッドに入ってきた。
疲れてるかな・・・って思いながらも、ユウの髪を触っていたら
ユウが欲しくなったさ。
ゆっくりキスをしたら、ユウはオレを強く抱きしめると上体を起こして
オレに追いかぶさってきて、あっという間にユウがオレの上に乗っかって
きたさ。
「今日は俺がお前を抱く。お前はじっとしてろ」って、ユウちゃん!!!!!
ユウがオレを抱く事は今までも何回かあったけど、
その時ってたいていはオレが凹んでて、励ましてくれる時さ。
でも、今日は少しも凹んでないさっ!
どうしたんさっ!ユウちゃんっ!
目が覚めたら5時半だった。
隣りではラビが眠ってる。いつもの光景なのに何かが違っていた
それは自分の気持ちの変化だということは分かってる。
このまま起きて、浜辺に散歩に行こうかと思ったが
またコイツを心配させるのはめんどうだから止めて
コイツが起きるまで寝顔でもみていようと思った。
昨晩はちょっと無理させちまったかな・・・
赤くて長い睫毛がピクピクと動くのがおもしろい。
何とも愛くるしいヤツの寝顔は見てて飽きねぇ。
ちょっとイタズラしたくなるけどな・・・
もう、メシの時間だとユウに起こされたさ。
昨夜のユウはなんだか激しかったさ・・・
オレ、一気に天国行きだったもん。
でもユウってどうして毎日こんなに早く起きれるんさ?
朝食を取ってから、お土産に買ったモノとかを宅配で送るのに
ロビーに行って女将に頼んだ。
これで、帰りの荷物は手荷物だけなんでラクさ!
忘れ物がないか確認して、部屋を出る前にユウの腰を抱いて引き寄せたさ。
どうした?って聞かれたから、これから帰るまでユウにキスができないから
キスしたいって言ったら、馬鹿かって言いながらオレの首に両腕を巻きつけてきたさ。
帰る方向とは逆だけど、2駅下ったトコに水族館がある
というので行ってみる事にした。
このまま真っ直ぐに帰るのはつまらないさ!
水族館は海底を掘って作ってあって、直接海の生き物をガラス越しで見えるんさ。
オレらが立ってる床以外は、全部ガラス張りで迫力あったさ。
いきなりユウの手が伸びてきて、オレの口をつねるんさ。
「口、閉じろよ。みっともねぇぜ」
あ~~~!オレ、そんなに口開けて見てた?
水族館ってトコに初めて来た。
ガラス一枚で、海とこっちが分かれてる室内は青一色だ。
サメが頭の上を通ると迫力あるな。
ラビのヤツ、口開けっ放しでみっともねぇ。
思わずアイツの口をつねってやったぜ。
後30分するとイルカショーが始まるとアナウンスが入ったら
ラビが観にいこうと俺の肩を抱いて歩き出した。
イルカショーの会場に行くと、思っていたより人が少なかったから
オレ達はすぐに座る事ができたさv
開演までまだ10分あるから飲み物を買いに行ったんだけど、
会場に戻ってみると、またユウがナンパされてんの!
女の子3,4人に囲まれてるさっ!
慌ててユウの許に戻ってみたらユウは困った顔をしていたさ。
オレの巧みな話術でうまく女の子たちを追い払ってホッとしたけど、
まったくユウから目が離せないさっ!
いきなり女どもに声をかけられた。
ひとりか?と聞かれたから連れがいると答えれば、何処から来ただの
これから何処へいくんだだの聞いてくる。
ンな事、おめーらには関係ねぇだろうがっ!
そしたらその中のデケぇ女が「あなたタイプだから付き合わない?」だと!
どう断ろうかと考えていたとこにラビが戻ってきた。
助かったぜ!
ラビのお陰で、女どもは立ち去ったが、
ラビがまたプンプンし始めたぞ。
俺が悪いんじゃねぇーよっ!
自分じゃ気づかなかったけど、プンプンしていたんだと思うさ。
ユウが気を使って話しかけてくれるけど、
どうしても口がへの字になっちゃうさ。
だってイヤなんさ・・・もうこれからはユウをひとりにしない。
そう決めたんさっ!
イルカショーが始まったら、ユウがオレの手を握ってきた。
覗き込むようにニッコリ笑ってオレを見てくるユウを抱きしめたかったけど、
流石にここじゃマズイよな・・・
ショーも終盤にさしかかった所で、調教師のおねぇさんが
「そこの髪の長いあなた!」ってユウを呼んでるさ。
ユウが自分を指差すと、おねぇさんはそうそうと首を立てに振っている。
ユウは手首に付けてたヘアゴムで髪を束ねながら、スタッフの人に促され
舞台に上がった。
会場の後ろの方からは「さっきの彼よ」って黄色い声がするさ!
あのさーーーっ!
ユウは舞台に設置してある台に膝をつき、プールの水面に顔を突き出した。
するとイルカが水面から顔をだして、ユウのほっぺにチュウしたさっ!
そ、それも2回もっ!
あぁぁぁぁ・・・オレのユウちゃん・・・・
イルカにまでナンパされるとは・・・・オレ不覚だったさ・・・
ビックリだぜ・・・
まさかイルカに触る事が出来るとは思わなかったぜ
席にもどったらラビが固まってた。
どうしたんだ?具合わるいのか?
ショーは俺が席に戻ってから5分ほどで終了した。
観客は早々に立ち去ってしまい、俺たちだけになっていた。
先ほどの女どもに後を付けられると困るから
少ししてから出る事にした。
まさかイルカにまでナンパされると思わなかったって
ラビが言うから笑っちまったぜ。
あれはナンパなんかじゃねぇだろが・・・
ラビは俺の手の甲にキスをすると、
朝言った事撤回してって言ってきた。
帰るまでキスができないから・・・っていう朝の言葉は撤回!
だって今、周りに誰もいないんさっ!
ユウとふたりきりなんだよ!
オレ、ユウ手の甲にキスしてから肩を抱いて
覗き込むようにしてユウにキスしたさ。
バーカ!ってユウはちょっぴり照れててかわいいさっ!
会場の階段を下りる時、ユウがオレのシャツを掴むから
すかさず手を繋いださv
時計を見たらまだ昼前さ
小さい魚やイソギンチャクも見て行こう。
水族館って結構広いんだな
それに、魚だけじゃなくてペンギンとか小動物もいて
以外だと思ったぜ。
ペンギンって寒いトコにいるもんだよな・・・
こんな熱いトコに連れてこられてご苦労だ。
一通り見終わった所で、ラビの腹の虫が鳴り出した。
水族館の別館に大きなレストランがあったので、
ひとまずそこで腹ごしらえをした。
まだ昼過ぎだし、これからどうしようかとラビは旅行パンフレットを
出して見始めた。
ここから少し遠回りして上がりの汽車に乗るのはイヤか?と
聞いてきたから、別にかまわねぇと答えた。
山側から帰ると山中に湖があるらしい。
そこに行ってみることになった。
湖に行ってみる事にした。
オレ達はメシを食い終わってから山側に行く汽車に乗り込んださ。
海とは違って緑がすっごく綺麗だったさ!
15分程で目的の駅に到着。
それからバスに乗って山中を走り、湖に到着!
なんだか涼しく感じたのはやっぱり緑木のせいかな・・・
傍にいたご婦人にカメラのシャッターをお願いして、
湖をバックにユウと2ショット!
それから湖畔を少し歩いて、ボートに乗ったさ。
ちいさい手漕ぎのボートさ。
交代しながら漕ごうってユウは言ったけど、ココはラビ様
頑張ったさ!
湖の真ん中にボートを止めてユウと向かい合って座ったさ。
本当は隣りに座りたかったけど、重心が寄りすぎると
ヤバイさね・・・
湖でボートに乗った。
交代で漕ごうと言ったのに、アイツはなんだか
張り切っていたな・・・
湖の真ん中でボートを止めてゆっくりした。
ラビは俺の隣りに来たそうだったが、ふたりの重さが偏って
ボートが転覆するとヤバイからって向かいに座ったままでいた。
ラビが座っていた方がボートの真ん中近かったから
俺がラビの隣りに移ったら、嬉しそうに肩を抱いてきた。
静かで風の音だけが聞こえる。
ボートはふわりふわりと揺れている。
そしてコイツの体温・・・
なんだか眠くなってきたぜ・・・
ユウが隣りに座ってくれたさ!
オレ、嬉しくてすぐにユウの肩を抱いてオレの方に引き寄せたさ。
何分も経たないうちにユウは眠そうで目を閉じちゃったさ・・・
こうして身を任せてくれると、信用されてんなかな?って
嬉しくなるさ!
でも、15分も経たないうちにユウは目を覚ましちゃった。
ユウは寝ちゃった事を謝ってたけど、
ウトッとするだけでもちがうさね。
ユウの前髪をかき上げて、おデコにチュッ!したさv
そしたらさ、ユウったら水面に手をつけたと思ったら
水をオレの顔にかけるんさっ!
もう!なにするんさっ!
ユウのイタズラなその手を掴んでから、悪戯っぽく笑うその口を
オレの唇で塞いでやったさ!
ボートから降りてからお茶しようとラビが言うから
湖畔の小さな店に入った。
ロッジ式でなかなか洒落ている。
アイツはなんだかすごいモノを注文した。
コーヒーだけの俺にそれだけでいいのか?と何度も聞いてくる。
注文したものが来て俺はたまげた。
アイツの前に置かれたソレは、大きなグラスにたんまりと
アイスが入っていて、その上にたっぷりとクリームが乗っかっている。
しかもとろけたチョコがだらだらと掛かっていて、
切った果物が刺さっている。
これって「お茶」じゃねーよ。
あんまり俺がじっと見てるからラビが不思議がっていた。
聞けばソレは「チョコレートパフェ」という食いモンだそうだ。
長いスプーンで旨そうに食ってるアイツを見てると、
微笑ましくなってくるな。
一口食べてみるかと言われたんで食べてみた。
不味くはないが、アレをひとりでたい上げるのは無理だ・・・
久々に食べたチョコパフェは美味しかったさ♪
ユウがチョコパフェ見て驚いてたけど、そんなユウをみて
俺は驚いたさ。
ユウちゃん、チョコパフェ知らないの!?
でもさ、くりくりさせた眼で見てるユウはかわいいんさ!
店を出たら3時近くになっていた。
これから真っ直ぐ帰れば7時頃には帰れそうさ。
オレ達は帰りの汽車に乗り込んだ。
ふたり掛けずつの席だったからゆっくりできそうさ・・・
窓側にユウを座らせすぐに手を繋いだ。
汽車が発車したととたんに、オレ達は眠ってしまたさ。
汽車に乗り込んでから、すぐに眠ってしまった。
あと2駅で着くからとラビに起こされた。
窓の外をみるとすっかり陽が落ちて暗くなっていた。
そして横を見ると俺の大好きな笑顔があった。
自分も寝たけど俺がよく眠ってたから、疲れたか?と肩を抱きながら
聞いてきた。
まぁ疲れてないと言ったら嘘になるが、気分のいい疲れ方だから
身体には全く負担はないと伝えた。
ラビは良かったといいながら、頬にキスをしてきた。
汽車が俺たちが降りる駅に到着すると、ラビは俺の手を引いて
汽車を降りた。
帰り着いたオレ達はまず、るきとに「ただいま」を言おうと
居間に行ったけど、るきとはソファに寝そべってヨダレ垂らして
眠っていたさ!
コミケに行ってたんだよな~と思い出し、
コミケってそんなに疲れるトコなんさ?と思ったさ。
今日のところはほっといて、明日土産話しをするさ。
部屋に戻った途端、我慢していたオレの理性くんが突っ走って
ユウを思いっきり抱きしめたさ!
ユウも同じ気持ちだったのかな?
オレ達は引かれ合うようにキスを繰り返して
止まらないんじゃないかって思ったさ!
お互いの身体を求め合ってから、この2泊3日の思い出を話したさ。
なによりも、お互いの気持ちを確かめあって
絆が深まったのが良かったさv
また行きたいさって言ったら、ユウは今度は冬に温泉だな・・・だって!
温泉って・・・オレ熱いのダメなの知ってるでしょ~!!!!
ラビたん: オレ達の旅行日記どうだったさ?
ユ ウ: お前とふたりだけで旅行なんて初めてだったよな
ラビたん: ユウとふたりだけなんて・・・ドキドキしっぱなしさっ!
ユ ウ: なんでドキドキなんだよ・・・
ラビたん: 大好きな人とお泊りするんさ!ドキドキするっしょっ!
ユ ウ: 考えがエロいだけだろーがっ!
ラビたん: ひ・・・ひどいさ・・・ユウ・・・
ユ ウ: まぁ 楽しかったからいいか・・・
ラビたん: え?ホントさ?
ユ ウ: んまぁ・・・な。好きなヤツと行ったんだからな・・・
ラビたん: ユ・・・ウ・・・ちゃん?
ユ ウ: なんか変な事言ったか?
ラビたん: その逆っ!ユウちゃん大好きさー!
ユ ウ: お!おい!離れろっ!
ラビたん: とりあえず明日はゆっくりするさv
ユ ウ: るきとに土産話ししねぇとな。
ラビたん: きっと羨ましがるさ~!
ユ ウ: あぁそうだな。
ラビたん: また行きたいさv
ユ ウ: じゃぁ冬に温泉な
ラビたん: オンセン?・・・って
オレ熱いのダメなの知ってるでしょー!
ユ ウ: 約束だぞ
ラビたん: え~っ!ユウちゃぁぁぁぁぁん・・・
ラビたんとユウの旅行日記を最後までお読みくださって
ありがとうございました。
ウチのラビュはまだまだラブぃふたりで行きますよ☆
ふたりの会話にもあった「温泉旅行」も実現するよう
頑張ってみます。
これからもどうぞお付き合いくださいませ♪
ありがとうございました!
2008・SUMMER るきと