ラビュMEMO  温泉編   1日目 No1

 

 

 

◆ ユウ

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ようやく教団に戻ってきた

ラビのヤツったら、大手広げて迎えに出てくれたから

なんだかこっぱずかしかったぜ

明日から休みをもらえるようだ

ラビはもう何処へ行くか計画を立ててあって、宿まで予約しておいてくれていた

休みといっても3日間だから、早く決めとかないと休みが終わっちゃうって

ちょっと照れながら言ってたとこがアイツらしいと思ったよ

 

 

 

◇ ラビたん

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温泉!温泉!

熱いお湯はいやだけど、ユウと旅行さ!

休みの日にちが3日間しかないから1泊2日だけど・・・

出発の朝は早く起きたさv

夏の時はなかなかおきられなくて、ユウを困らせちゃったから

今回は気合をいれたさ!

目的地までは3時間ほど電車に揺られたトコで山の中!

夏に行った海とは反対方向なのさ

電車の中では、珍しくユウが居眠りをしていたさ

対面式の座席だったけど、こっくりこっくりし始めたユウの

隣りにすわって、オレの肩を貸してあげた

ユウはオレの肩にもたれかかって小さな寝息をたてている

何だかとってもホクホクしたきぶんさ

ユウが起きるまで、持ってきた本を読んでよう・・・

 

 

 

◆ ユウ

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連日の任務のせいか、少々寝不足だったようだ

電車が走り出したとたんに、眠ってしまった

眼を覚ますと、前にいたはずのラビがとなりに座っていた

どうやら肩を貸してくれていたみたいだ。

あいつはニッコリ笑って「温泉に浸かれば、疲れがとれるさ」と言って

俺の鼻先にキスをしてきた

そして俺の肩に腕をまわして引き寄せた

「もう少しよりかかってていいよ」

目的地の駅まであと30分位だ

 

 

 

 

◇ ラビたん

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電車を降りたら、景色は木立ちだらけさ

さすが、山の中だよな

宿はもっと山の上なんで、オレたちはケーブルカーに乗った

ぐんぐんと山の斜面を上がっていくケーブルカー

「お前のイノセンスならすぐなのにな・・・」

ユウったら面白い事、言うからかわいいさ!

今、シーズンがずれているのか、ケーブルカーには

オレたちと地元の年配男性と女性がひとりづつ乗ってるだけだった

いちばん後ろの席を陣取って、オレは頂上に着くまで

何回もユウにキスしちゃったさ!

 

 

 

 

◆ ユウ

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ケーブルカーを降りて10分位歩いた所に宿があるらしい

ケーブルカーの駅を出たところに蕎麦屋があり、ラビが気を使って

そこで昼メシを食おうと俺の手を引いて蕎麦屋に入った。

珍しく、ラビもざる蕎麦を頼んだ。

さすがにわさびは入れなかったが・・・

しかし、コイツの箸の持ち方っていったらてんでガキと一緒だぜ

まぁ日本人じゃないから、仕方がねぇけど、もっとちゃんと教えてやるか・・・

腹がいっぱいになった所で宿に向かい、チェックインをした

通された部屋から見る眺めは、なかなかだ。

浴衣が用意されていたので、早速着替えて浴場へ行こうかと思っていたら

ラビが後ろから抱きついてきた

振り向いて「盛ってんじゃねぇよ!」ってどなろうかと思ったら

「ユウ・・・少しこのままでいさせて」って弱々しく言うもんだから怒鳴るに怒鳴れなかった。

背中から伝わるラビの体温がここちよくて、穏やかな気分になってくるのがわかった。

 

 

 

◇ ラビたん

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しばらく背中からユウを抱きしめていた

細くて壊れちゃいそうなユウの身体・・・

オレ、なにがなんでも守ってやらなきゃって思ったさ

オレはユウを自分の方に向かせて、そっとおでこにチュウしたさ

「温泉入りにいくさ」

「あぁ、お前もコレ着ていけよ」

ユウは浴衣を指さした

「着かた分からないさ」

「こんなのカンタンだよ」

ユウは自分の帯を締めたあと、オレに浴衣を着させてくれた

オレの浴衣姿をまじまじと見たと思ったら、ユウはいきなり吹きだして大笑い。

「お前、にあわねぇな~」

く~っ!コレ着ろって言ったのユウだよっ!

でも・・・ユウはなんだか色っぽいさ・・・

 

 

 

 

◆ ユウ

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浴衣がひどく似合わないラビを連れて浴場へ向かった

大浴場と家族用のちいさな浴場があった

もちろんふたりだけで入りたかったから家族用にした

まだ時間が早いせいか、待たずに入れたからよかった

それにこの風呂は外と繋がっていて、外にもうひとつ風呂が付いていた

でも、ラビのやつは脱衣場からなかなか入ってこないから

どうしたのかと思ったら「あっついお湯掛けないって約束してさ」って

デカイずうたいしてるクセにそんな事言ってちぢこまってるから

おかしくて大笑いだぜ

コイツ・・・かわいいのな・・・

大丈夫だからってラビを浴場に引き連れたぜ

 

 

 

 

◇ ラビたん

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やっぱり熱いお湯がダメでためらっていたら、ユウに思いっきり笑われた

オレはユウに手を引かれて浴場の中に入ったさ

絶対にユウから、あっつうう~ぃお湯をぶっ掛けられると思いきや

普通にシャワーして湯船の中に入ると、ゆっくりとオレの方に寄ってきて

優しく抱きしめてくれたんさ

オレ、風呂に入ったばかりなのにもうのぼせそうだよ・・・

「ユウ?どうしたんさ?」

「お前が可愛くてしょうがねぇよ。バカヤロウ・・・」

??????えっ?

オレが・・・可愛い?・・・って・・・・

 

 

 

 

◆ ユウ

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ラビのヤツが急に可愛くて愛おしく思えて、気が付いたら抱きしめていた

そんな風にラビを思った自分にも驚いた

俺の方から抱きしめたのに、アイツは照れながらも強く抱き返してきてはキスをしてきた

湯船の熱さとコイツの体温と熱いキスに、流石の俺ものぼせそうだった

おまけになかなか唇を離してくれないもんだから、どうしようかと思った

ラビも真っ赤な顔してるから、外風呂に入ることにした

窓を開けたら外気が冷たくてここちよかったぜ

そのまま外風呂に入りふたりで肩を並べて景色を堪能した。

 

 

 

 

 

◇ ラビたん

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ユウに抱きしめられてどうしようかと思っちゃったさ

いや・・・その・・・オレの息子さんがさ、むくむくしてきちゃうから・・・

外風呂につかって景色ながめて息子をなだめたさっ!

それにしても風呂に入りながらの景色が凄く綺麗でビックリしたさ

ユウが夜にもまた来て夜景をみようと言ってた

しばらく景色を眺めた後、

オレたちは部屋に戻る事にしたさ

湯上りのユウも色っぽくて、理性と戦うのに

オレ・・・必死さ・・・

 

 

 

 

◆ ユウ

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部屋に戻る途中に廊下でこの宿の女将とすれちがった

その時に、この宿を出て坂を少し下ったところに土産屋が軒を連ねてると

女将が教えてくれた。

このあたりはあまり観光するところがないから

行ってみるかとラビにきいたら、「行く」と笑顔を向けてくるので決定だ

しかし、部屋に戻って出かける支度をしようと思ったら

ラビが思いっきり俺を抱きしめてきた

「もうダメ・・・我慢できないさっ!」

激しいラビの口づけにむせ返りながら、俺は畳に倒れこむ。

覆いかぶさるアイツはあっという間に俺自身を口に含みやがった

くっそーっ!こっちも我慢できないぜっ!

 

 

 

 

 

◇ ラビたん

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我慢してたけど、ダメだった

オレは理性に負けて思いっきりユウを抱いていた

ユウの透き通る白い肌を独り占めできるこの瞬間は

生きてることの喜びさ

そしてユウの中はすっごく熱くて、トロトロにとろけそうで

めちゃくちゃ幸せを感じるvv

キスを何回してもしきれないくらいユウが愛おしくて、

どうしたらいいのか分からなくなるさっ!

 

 

 

>> ②へ続く